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ブンデスリーガ・レジェンド紹介(11):ジェイジェイ・オコチャ

ジェイジェイ・オコチャはその崇高なスキルと驚異的なトリックでアイントラハト・フランクフルトのファンに喜びをもたらし、何年にもわたってブンデスリーガのピッチを彩った。ナイジェリアが生んだ“魔法使い”が新たに「ブンデスリーガ・レジェンド・ネットワーク」の一員となった。

・氏名:ジェイジェイ・オコチャ
・生年月日/出身地:1973年8月14日/ナイジェリア・エヌグ州
・ブンデスリーガ通算出場数(得点):90試合(18得点)
・在籍クラブ:アイントラハト・フランクフルト
・代表キャップ数(得点):75試合(14得点)
・獲得タイトル:アフリカ選手権(94)、オリンピック(96)
・個人タイトル:ナイジェリア年間最優秀選手(95、97、00、02、03、04、05)、BBCアフリカ年間最優秀選手(03、04)

卓越した攻撃力でブンデスリーガのDFたちをあぜんとさせたオコチャは、1990年のイタリア・ワールドカップを観戦したのがきっかけで、大会を制したドイツへの移籍を決断。故郷エヌグのストリートと地元クラブのエヌグ・レンジャースで技を磨き、友人が所属していた当時ドイツ3部のボルシア・ノインキルヒェンのトライアルでコーチ陣を魅了し、加入に至った。

ジェイジェイの愛称で知られる攻撃的MFの並外れた才能と、鋭いターンやセンターサークルからゴールへ向かう迫力ある走力はすぐに注目を集めた。1.FCザールブリュッケンで短期間過ごしたのち、アイントラハト・フランクフルトに移籍。ドイツ最高峰の舞台へと活躍の場を移した新星は、ブンデスリーガでも圧倒的なスピード、人々を魅了するステップ、夢のようなドリブル、そして人目を引き寄せる創造力を見せつけ、対戦相手を当惑させ続けた。

特に1993年8月31日のカールスルーエ戦ではその能力を存分に発揮し、のちにバイエルン・ミュンヘンやドイツ代表の絶対的守護神となるオリバー・カーンと複数のDFを翻弄するセンセーショナルなゴールを記録した。カーンはその驚愕の失点から20年が経っても「今でも目まいがする」とツイートするほどのゴールだった。

オコチャは国際舞台でも輝かしい功績を残した。1996年のアタランタ・オリンピックでは"ドリームチーム”と称されたUー23ナイジェリア代表の一員として金メダル獲得に貢献(グループリーグでは日本と対戦し、オコチャのゴールなどで2ー0の勝利)。さらにその2年前の1994年には、チュニジアで行われたアフリカ選手権で優勝も経験している。

ドイツでの戦いの後も、トルコのフェネルバフチェ、フランスのパリ・サンジェルマン、イングランドのボルトンなどで活躍。どのクラブでも忘れられない選手となった。このサッカーの芸術家が今でもフランクフルトのファンの記憶に残っているということは、心温まることであり喜ばしいことだ。ブンデスリーガのファンは今後もジェイジェイ・オコチャというレジェンドを楽しんでいくことになる。ブンデスリーガ・レジェンド・ネットワークへようこそ。

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