Bundesliga
2019/20シーズン開幕からアクセル全開のジェイドン・サンチョは、第2節ケルン戦でも得点に関与し、リーグ史上最年少で通算15ゴールに到達した。昨季ブンデスリーガでアシスト王に輝き、ドルトムント攻撃陣を牽引する19歳のイングランド代表選手のプレーを、動画で分析した。(※上部動画は独語、下記本文は日本語訳)
0分00秒~:彼は昨シーズンのシューティングスターだった。19歳でブンデスリーガのアシスト王に輝いた英国のワンダーボーイ、その名はジェイドン・マリック・サンチョ。ドルトムントに所属する同選手のプレーを、動画で分析していく。
0分22秒~:最初のテーマは「スピード」。時速34.6kmの最高速度を誇るサンチョは、対戦相手にとって常に厄介な存在だ。彼のスピードは特にカウンターの場面で活かされる。
0分37秒~:ドイツ・スーパーカップ、バイエルン・ミュンヘン戦を見てみよう。カウンターのチャンスと見るやダヴィド・アラバの裏へ走り、ゴールの方向を目指してドリブルを開始。この時点でまだサンチョは、アラバよりもゴールまで遠かった。しかし爆発的なスピードでアラバを置き去りに。5.4mのリードは、冷静なルックアップと正確なインステップシュートを放つには十分だった。サンチョのクールな頭脳と類稀なスピードは、“違い”を作り出してくれる。
1分05秒~:ルシアン・ファーブレ監督率いるドルトムントは、高い位置からのプレッシングを目指している。そして、サンチョのスピードはここでも活かされている。
1分12秒~:サンチョが激しくプレスを仕掛けたため、バイエルンのヨシュア・キミッヒはサイドを変えるしかない。この後、サンチョの背後には広大なスペースが生まれた。右サイド高い位置のアラバは、逆サイドでフリーのキングスレイ・コマンへロングボールを送ろうとする。この時点でまだサンチョはパスコースまで距離があったが、ここでも俊足を用いてインターセプト。バイエルンの攻撃を遮断した。
1分39秒~:続いてのテーマは「磁性」。突出したスピードとともに、まるでそこに磁力が存在するかのように相手をひきつける点も見逃せない。
1分48秒~:このシーンでは、細かいステップを踏むドリブルでバイエルンの4人をひきつけ、巧みなボールコントロールで相手をかわし、味方のためにスペースを作りだした。そしてパコ・アルカセルのゴールにつながった。ドイツ・スーパーカップでのサンチョは非常に輝いていた。
2分13秒~:しかしこのようなプレーは昨季から見られていた。舞台はニュルンベルク戦。サイドへ抜けだし、相手と1対1の場面を迎えた。相手CBは、2人で対応するようすぐに味方へ指示。ニュルンベルクのDFたちは、サンチョがゴール方向へドリブルすることを警戒していた。しかし相手DF2人をマグネットのようにひきつけたサンチョは、ドリブル突破ではなくマイナス方向へパス。十分なスペースを与えられたユリアン・ヴァイグルは、これをゴールに結びつけた。
2分40秒~:第3のテーマは「ビジョン」。高いボール技術を持つサンチョは、相手のプレッシャーが激しい状況でも、冷静に判断を下すことが可能だ。シャルケとのルール・ダービーでは顔を上げ、マリオ・ゲッツェのペナルティーエリア内へ走り込むコースを瞬時に読み取り、パーフェクトなパスを出した。
3分09秒~:素晴らしいスピード、高い技術、広い視野を武器にサイドからチャンスを演出するサンチョ。ドルトムントと彼の未来は、非常に明るい。