Bundesliga
ブンデスリーガの“スーパースター候補”10人を紹介するシリーズの後編は、バイエルン・ミュンヘンの快足サイドバックやレーバークーゼン期待のアタッカー、名門シャルケのゴールマウスを守る俊英をクローズアップ。それぞれブレーメン、ホッフェンハイムでクラブレコードを塗り替えた二人のストライカーにも注目だ。
アルフォンソ・デイヴィス(バイエルン/DF)
生年月日:2000年11月2日(19歳)
19/20リーグ戦成績:21試合出場・1得点
今季のバイエルンにおける最大のサプライズ選手となった“カナダのワンダーキッド”。ケガ人が続出した影響でウイングから左サイドバックにコンバートされると、抜群のスプリント力とラン・ウィズ・ザ・ボールの質の高さ、スピードを生かした守備対応で瞬く間にレギュラーの座を獲得した。識者からも「このまま順調に成長すれば、世界屈指のサイドバックになる」と絶賛されている。
パウリーニョ(レーバークーゼン/FW)
生年月日:2000年7月15日(19歳)
19/20リーグ戦成績:7試合出場・3得点
レーバークーゼンの大先輩であるパウロ・セルジオが「ブンデスリーガで偉大な選手になるポテンシャルを持っている」と太鼓判を押すアタッカー。グイグイと前に進む力強いドリブルに加え、ティーンエイジャーらしからぬ冷静なフィニッシュも持ち味とする。ブンデスリーガ初先発となった第25節のアイントラハト・フランクフルト戦で2ゴール1アシストを記録。前線ならどこでもこなす汎用性も長所の一つだ。
マルクス・シューベルト(シャルケ/GK)
生年月日:1998年6月12日(21歳)
19/20リーグ戦成績:6試合出場
ブンデスリーガ2部のディナモ・ドレスデンで頭角を現し、昨夏にシャルケの一員となった有望株。同僚アレクサンダー・ニューベルの移籍(今季終了後にバイエルンへ)が決まったこともあり、シーズン後半戦から名門のゴールマウスを守っている。ビルドアップやハイボールの処理などに改善の余地はあるが、シュートストップに関してはニューベルに勝るとも劣らない実力を持つ。いわゆる“一度当たり出したら止まらない”タイプだ。
ニック・ヴォルテマーデ(ブレーメン/FW)
生年月日:2002年2月14日(18歳)
19/20リーグ戦成績:2試合出場
17歳11カ月18日でブンデスリーガデビューを飾り、トーマス・シャーフが40年以上も保持していたブレーメンのクラブ最年少出場記録を「1日」更新。8歳のときからクラブの下部組織に所属し、今季はU-19ブンデスリーガ北/北東地区で16戦16発と高い得点力を見せつけていた。198センチの長身ながら機動力があり、本職のセンターフォワード以外にウイングやトップ下でもプレーできる。
マキシミリアン・バイアー(ホッフェンハイム/FW)
生年月日:2002年10月17日(17歳)
19/20リーグ戦成績:2試合出場
昨季はU-17ブンデスリーガ南/南西地区で得点王、U-19チームに昇格した今季もここまで10ゴールと活躍しているホッフェンハイムの新星。負傷中だったアンドレイ・クラマリッチ、サルギス・アダムヤンの代役として白羽の矢が立ち、第21節のフライブルク戦でクラブ最年少デビュー(17歳3カ月22日)を果たした。シュート精度とゴール嗅覚に優れ、クラブの最年少ゴール記録(18歳6カ月30日)の更新も期待される。
文=遠藤孝輔