Bundesliga
2018/19シーズンに長谷部誠が所属するアイントラハト・フランクフルトで、17ゴールを記録した21歳の若きエースFWルカ・ヨヴィッチ。同選手の今季得点パターンを動画で解説していく。(上部動画は独語、下記本文は日本語訳)
0分00秒~:彼のプレーは、まるで閃光のようだ。今回はフランクフルト所属ルカ・ヨヴィッチの動きを細かく分析。ダイレクトシュートを得意とするヨヴィッチは、今季ブンデスリーガで最も注目を集めた選手の一人だった。
0分15秒~:ヨヴィッチのポジションは両CBの間。フォルトゥナ・デュッセルドルフ戦で同選手は結果的に5得点を決めたが、その2点目のシーンがこちら。まず相手CBよりもゴールに近いポジションを取り、オフサイドにならないように注意を払い、そしてゴールまでの最短コースを走る。このような巧みなポジショニングは、最高時速33.8kmという彼のスピードを活かすのにも一役買っている。
0分37秒~:次はドルトムント戦。ヨヴィッチはDFとゴールの間にいる。相手DFよりも有利なポジションにいるヨヴィッチがゴールを決めるには、ワンタッチで十分だった。
0分54秒~:マインツ戦の例。同クラブのCBがヨヴィッチよりもゴールに近いポジションを取っているため、ヨヴィッチは動くコースを変更し、その場にストップ。そうして相手DFとの距離を6mまで広げ、シュートコースを作り出すことに成功した。
1分12秒~:続いてのシーンも同様。シャルケのマティヤ・ナスタシッチは、ヨヴィッチをしっかりとマークし、危険なエリアを埋めるべくゴール前に戻っている。しかしここでもヨヴィッチは、あえて動きを止めてスペースを確保。悠々とシュートを放ち、ゴールを奪った。
1分31秒~:フランクフルトのチームメート、フィリップ・コスティッチ「ヨヴィッチには驚かされるばかりです。完璧なタイミングでゴール前に入ってきます。得点を取る本能ですね」
1分38秒~:コスティッチが語る「完璧なタイミング」は、このシーンを見るとより明らかだ。この時点で相手DFはヨヴィッチを視界に捉えているが、フランクフルトの右サイド(ダニー・ダコスタ)がアタッキングサードに入ってきたため、DFは自陣ゴール前のスペースを埋めることを選択。こうしてヨヴィッチへの注意がそれた瞬間、同選手はボックス内に進入し、ゴールを決めたのだった。
2分02秒~:これまでのプレーシーンを見る限り、ヨヴィッチはできるだけ早くシュートを放つようにしている。その証拠に、今季ヨヴィッチが記録した17ゴールのうち、13ゴールはダイレクトシュートによるもの。さらにシュートのバリエーションが豊富なのも同選手の強みで、右足8ゴール、左足6ゴール、ヘディング3ゴールと、どの部位からでもゴールを決めることが可能だ。
2分26秒~:ヨヴィッチ「ここにくるまで、私は非常に多くのトレーニングを積んできました」
2分30秒~:ダイレクトでのシュートが無理だった場合でも、トラップからシュートを打つまでの流れは一見に値する。ここではまず相手とポジションを争い、ゴールに背を向けた状態で左からのボールを左足でトラップ。そしてわずか0.6秒後に右足でシュート。
2分52秒~:次のシーンでも両足を器用に扱っており、また判断のスピードも非常に速い。ヨヴィッチは3人のDFに囲まれているものの、右足トラップから左足シュートまでの流れがあまりにもスピーディーなため、DFはこれを防ぐことができなかった。ここでもトラップからシュートまでの時間は0.72秒だった。
3分15秒~:巧みなポジショニング、両足の精度、そしてシュートまでのスピード…ヨヴィッチは今季のブンデスリーガを大いに盛り上げてくれた。