Bundesliga
日本のファンとの絆を強める『ブンデスリーガジャパンツアー』は今夏で3回目の開催となった。
今年で3回目の開催となった『ブンデスリーガジャパンツアー』は昨季2位へと躍進したVfBシュトゥットガルトが西日本へ赴き、2つの親善試合だけでなく多くのイベントやアクティビティで日本のファンと交流を深めた。
過去2回の開催も含め、ドイツのトップクラブが日本を訪れてきた『ブンデスリーガジャパンツアー』を振り返ろう。まずワールドカップ開催による中断期間の2022年11月に記念すべき第一回目の来日チームとなったのは、アイントラハト・フランクフルト。昨季限りで現役を引退した日本代表のレジェンドMF長谷部誠にとっては、凱旋ツアーとなった。
11月16日には古巣の浦和レッズとかつてのホームである埼玉スタジアムで対戦、当時16歳のアナス・アラヴィ、18歳のナチョ・フェリがゴールを挙げたが、カスパー・ユンカーの2得点などで4ゴールを奪ったJリーグの強豪が勝利を手にした。
その3日後にはパナソニックスタジアム吹田でガンバ大阪と対戦し、フランクフルトはトゥタの得点で先制しながらも、選手を入れ替えた後半終盤に2ゴールを奪われて逆転負けを喫した。勝利こそ手に出来なかったものの、多くの選手にとって貴重な経験の場となったほか、長谷部誠のプレーは母国の多くのファンを喜ばせた。
2023年夏には王者バイエルン・ミュンヘンが日本を訪れた。ヨシュア・キミッヒ、ジャマル・ムシアラ、リロイ・サネ、セルジュ・ニャブリといったスター選手が来日し、東京で行われた川崎フロンターレとの親善試合はプレシーズンの貴重な実戦の機会となった。
試合は57分にライアン・フラーフェンベルフからのパスを受けたヨシプ・スタニシッチが決勝点を挙げて、バイエルンが勝利。新戦力のキム・ミンジェは先発出場しバイエルンでのデビューを果たした。
2024年はセバスティアン・ヘーネス監督のもとで昨季2位に躍進したVfBシュトゥットガルトが西日本を訪問。1試合目となった京都サンガ戦では相手のアグレッシブなプレーに苦しめられ3点を先行される苦しい展開となったが、選手を入れ替えた後半に一気に反撃し最後は5-3で勝利。ブンデスリーガの古豪の意地を見せた。
サンフレッチェ広島との第2戦では前半にアンジェロ・シュティラーの得点でリードを奪い、やはり後半にゴールを重ねて5-2の快勝を収めた。2試合で計15ゴールが生まれる打ち合いで日本のファンを楽しませたほか、公式戦デビューが期待される日本人センターバック、チェイス・アンリも両試合に出場し存在をアピールした。